2011年下半期の仕事

<翻訳>
アルフレド・ゴメス=セルダ著/鴨下潤挿絵『雨あがりのメデジン』(鈴木出版)2011.12
ハイロ・ブイトラゴ文/ラファエル・ジョクテング絵『エロイーサと虫たち』(さ・え・ら書房)2011.9

<ほんのちょこっと執筆>
中川素子・吉田新一・石井光恵・佐藤博一編集『絵本の事典』(朝倉書店)2011.11
(pp.248-249 スペイン の項目)

<雑誌>
・ミランフ洋書店 ただいま開店中(イスパニア会会報第39号、pp20-21)
・知られざる一面に光を当てる スペイン南部の文化史、社会史、大衆文化―『集いと娯楽の近代スペイン』書評(週刊読書人 2011年11月25日号)
・ マイノリティーの叫び―スペイン語圏―(日本児童文学9-10月号 特集翻訳の舞台裏)
・Simón el bobito まぬけなシモン (NHKテレビでスペイン語 9月号巻末Leer y cantar)
・子どもの本で日本とラテンアメリカをつなぐ(日本児童文学7-8月号 児童文学のとなり)

1年を通して見ると、翻訳書は5点出版されましたが、そのうち『侍とキリスト』は5年前に訳し終えていた作品。お蔵入りかと思っていたものが日の目を見ました。
あとの4点の子どもの本は、どれも自分で見つけ、売り込んで出版にこぎつけた作品。

仕事としては、今年はこのほかに、イスパニカの講師として3本の通信添削講座(「童話で学ぶスペイン語」「児童文学翻訳」「物語を読もう」)と、6月からの講読講座を担当。スペイン大使館のニュースパニッシュブックス の春の回の委員を務め、4月から武蔵野大学非常勤講師として大学生にスペイン語を教えるようになりました。
同じく5月からJBBY(日本国際児童図書評議会)の理事となり、10月のショーン・タン氏来日講演会の実行委員、日本ラテンアメリカ子どもと本の会で12月に「開いてみよう!見てみよう!子どもの本でラテンアメリカめぐり展」の開催なども。

震災を経て、私たちはどんな未来に向かっていくのか、問い返しつつすごした1年でした。

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2011年上半期の仕事

このところ、翻訳のほかにちょこちょこと雑誌に文章を書いていますので、自分のおぼえもかねて紹介いたします。

<翻訳>
 『アリアドネの糸』(ハビエル・ソブリーノ文/エレナ・オドリオゾーラ絵/光村教育図書)
 『侍とキリスト ザビエル日本航海記』(ラモン・ビラロ著/平凡社)
 『フーくんのおへそ』(ラモン・アラグエス文/フランチェスカ・ケッサ絵/光村教育図書)

<雑誌記事>
・「子どもの本で世界をまわる12 スペイン」(全人 5月号 No.750 玉川大学出版部 インタビューを編集部がまとめ)
・La amapola アマポーラ (NHKテレビでスペイン語 4月号巻末Leer y cantar)
・「世界の雑誌ガイドその1」ブラジル、ペルー、スペインの雑誌情報 (むすびめ2000 No.74 2011.3 むすびめの会発行:日本ラテンアメリカ子どもと本の会メンバーと共著)
・Encuentro en Japón (CLIJ 239 enero-febrero: Eliacer Cansino氏と共著)

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アライバル―新世界へ ショーン・タン 作品を語る

Arrivalオーストラリアのイラストレータで絵本作家のショーン・タン氏が来日し、講演会が開催されます。

孤独や不安、自己存在の意味などを問いながら、人生に秘められた美しさ、世界への驚き、人々の築いてきた歴史の1ページなどを確かな筆力で物語るタン氏は、絵本の新たな可能性をひらいた功績を認められ、2011年度アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞しています。
日本でも、絵だけで展開する『アライバル』がベストセラーになり、この10月には『遠い町から来た話』が刊行される話題の作家がたどりついた新世界とは?

JBBY国際講演会 「こどもゆめ基金」助成事業
”アライバル”―新世界へ ショーン・タン 作品を語る

日時:2011年10月22日(土) 午後6時開演 午後5時半開場
第1部 The Lost Thing上映
     ショーン・タン氏講演
第2部 ショーン・タン氏x柴田元幸氏 対談
場所:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅すぐ)
料金:1000円

※氏名(ふりがな)、住所、電話番号を明記し、ハガキ、
FAX、メールのいずれかで下記までお申し込みください。
info@jbby.org
JBBY事務局「ショーン・タン講演会」係
162-0828 新宿区袋町6番 
FAX: 03-5228-0053
http://www.jbby.org/

本年度アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したアニメーション作品The lost thingも合わせて上映するというぜいたくな一夜。
どうぞお見のがしなく!

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タシエスの新着画像

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今月、ブラティスラヴァで行われたイラストレーション展に行った知人からタシエスの近況を聞き、久しぶりに連絡をとってみたら、今月、バルセロナであった『名前をうばわれたなかまたち』の展覧会のために新しくかいたという絵の画像を送ってくれました。
「自由に送っていいよ」というのは、「みんなに広めてくれ」ということかなと解釈し、こちらにアップ。

展覧会のオープニングでは、2人の教育心理の専門家と、カタルーニャ州政府の教育行政の方、この本の編集者のラウンドテーブルがあったそうです。とてよいイベントだったとのこと。

日本ではさ・え・ら書房で刊行になったこの作品、『子どもの本棚』10月号の複眼書評でとりあげられています。
来月にはギリシャでも翻訳出版されるそうです。

まだ見たことのない方、ぜひ手にとってみてください。詳しくはこちら

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スペイン語圏の絵本に関する講演2つ

この秋、スペイン語圏の絵本について、講演を2つ予定しています。
どちらも申込みが必要です。ご興味のある方、どうぞお運びください。

◎「Hola, amigos! ~スペイン語圏の絵本の魅力と翻訳の世界」
日時: 9月10日(土)午後2時~3時30分
場所: いたばしボローニャ子ども絵本館
定員: 30名
無料
絵本を訳しはじめたきっかけや、翻訳の楽しみ、学習方法、また、スペイン語圏の絵本事情について話します。
※8月31日(水)までに要申込みです。
  申込み方法など詳しくはこちらをご覧ください。

◎多文化連続講座 「絵本で知る世界の国々」
4.多様な民族の声~アフリカ・中南米・スペイン・ポルトガル

日時: 11月14日(月) 午前10時30分~12時30分
場所: 地球市民かながわプラザ1階大会議室(JR 根岸線本郷台駅下車徒歩3分)
『多文化に出会うブックガイド』(読書工房)の編著者である「世界とつながる子どもの本棚プロジェクト」が企画した連続講座の中の1日。
人々・文化・生活に出会える絵本を紹介していきます。

ほかの日程と内容は以下のとおり。
10月3日 広がる・つながる絵本の世界~イギリス・アメリカ・日本 講師:依田和子
10月17日 違っているから素敵、同じだから嬉しい~アジア・中近東・オセアニア 講師:中村裕子
10月31日 絵本に託す思い~ヨーロッパ 講師:神谷友
11月28日 ロシア・旧ソ連邦の絵本&国境を越えた絵本作家たち +おはなし会 講師:依田和子   
参加費:5000円(全5回参加が基本。ただし、欠席の回がわかっている場合は回数分で可)
定員:40名(先着順)
※9月20日までに要申込みです。
申し込み・問い合わせ: 依田 tel&Fax 045-894-0054 / 中村 ciaoyuko@sd1-duplex.bb4u.ne.jp
主催:かながわこどもひろば

板橋は、「翻訳」を中心にした話です。ラテンアメリカにまつわる絵本『むこう岸には』、『ポインセチアはまほうの花』、『ペドロの作文』、9月刊行の『エロイーサと虫たち』翻訳の舞台裏についてもふれる予定。
神奈川の区分は「なんだろ、これ?」と思う方もいるかもしれませんが、大航海時代に大西洋をとりまいて広がった新世界が範囲です。お楽しみに! 

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2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

Princesa_noche板橋区立美術館で、夏恒例のボローニャ国際絵本原画展が開催されています。20カ国76人(組)の全入賞作品を公開。

会期:~2011年8月14日
時間:9:30~17:00
板橋区立美術館 アクセス詳しくはこちら

スペインの絵本に関心のある方に注目は、特別展示はフィリップ・ジョルダーノ。SM出版賞受賞作の絵本La Princesa Noche Resplandeciente (かぐや姫・SM出版刊)の原画とスケッチが展示されています。
竹取物語をテーマにした絵本をつくるにあたって、「日本に滞在してストーリーやモチーフを取材する一方で、個人的な表現や自由な解釈を積極的に取り込んで製作しました」との紹介文。
どんなかぐやひめがとびだすかは、見てのお楽しみ。

講演会やイベントも充実。(敬称略)
連続トーク「絵本の力」 コーディネーター:広松由希子
7月24日(日) 「絵本は今―編集者の声」
木村真(学研編集者)/筒井大介(イースト・プレス編集者)/永牟田律子(童心社編集者)

7月31日(日) 「作家が考える―絵本のもつ力」
なかがわちひろ/村上康成

8月14日(日) 「絵本と社会」
佐々波幸子(朝日新聞記者)/アーサー・ビナード(詩人)/松本猛(絵本評論館・ちひろ美術館顧問)

入選作の全点展示はみごたえがあり、昨年も、さまざまな挑戦に、世界の若手イラストレータの熱さ、ユニークさをひしひしと感じました。今年はどんな驚きが待っているでしょう。楽しみです。

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第22回ブラティスラヴァ世界絵本原画展 今期最終!

昨夏から日本全国で巡回していた「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 世界の絵本がやってきた」ですが、いよいよこの夏のうらわ美術館(さいたま市)で最後になります。

会期:8月31日(水) 10時~17時
(休館日:月曜、7月19日)
場所:うらわ美術館
(浦和駅西口から徒歩7分。ビル地下に有料駐車場あり)

タシエスの「まいごの幼子」の原画もいよいよ見おさめ。見そびれていた関東近郊の方、どうぞお運びください。

7月30日午後2時から 智内兄助氏(金牌受賞)ギャラリートーク。
お子様づれで自由に工作したり、絵を描いたりできる創作コーナーもあり。
チェコの繰り人形も同時展示です。

お見のがしなく!

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フーくんのおへそ

Ombligo_de_juanito『フーくんのおへそ』
ラモン・アラグエス文
フランチェスカ・ケッサ絵
宇野和美訳
光村教育図書
本体価格 1400円

フーくんは4さいと4かげつとよっかの男の子。あふろでパパにからだをあらってもらっていると、あれあれ、指がおなかにはいっちゃった。どうしたのかな?

はっきりした色調で大きく描かれた人物の明るさが魅力のこの絵本、刊行後いちはやく、図書館の読み聞かせでとりあげてくださった図書館員さんのお話では、読んでいくうちに、聞いている子どもだちがシャツをめくって、自分のおへそをのぞきこんで、とてもかわいかったとのこと。
実はこの絵本、おへそのところだけ、リアルなおへそ(写真?それとも絵?)がコラージュになっているのです。
おへその絵本といえば、私も大好きな柳生弦一郎さんの『おへそのひみつ』(福音館書店)がありますが、幼い子どもたちには、ストーリーがあって、お父さんやお母さん、おねえちゃんやおじいちゃんといった家族のいる日常で展開するこの絵本もオススメ。文章を担当したアラグエスさんは、スペインの生物学研究者です。

昨年9月にIBBY(国際児童図書評議会)の世界大会のためにサンティアゴ・デ・コンポルテーラ(スペイン)に行った折に、そこから車で1時間ほどの町ポンテベドラにある出版社OQO社をたずねたときに見せてもらった絵本の1冊。
原題は El ombligo de Juanito。(フアニートのおへそ)。翻訳で主人公の名前を変えるのは賛否両論ありますが、今回は、幼児向けの絵本なので、日本の子どもにとっての言いやすさと親しみやすさを優先して「フーくん」としました。
知識の絵本の要素も持つ親しみやすい物語絵本、お楽しみください。

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今年もやります! 夏の半日翻訳コース

Camello_en__cornisa_img_m_25年目を迎える、夏の終わりの半日翻訳コース。
今年は便利な場所に会場を移し、レベルを2つに分けて、2コースで開講します。

【日時】
レベルⅠ 2011年8月27日(土)13:30 ~ 17:15   
レベルⅡ 2011年8月28日(日)11:00 ~ 15:30
【場所】
溜池山王教室(「溜池山王」駅8番出口前「アドレス・ビル」1F(ローソンの入っているビルです)
【定 員】 各12名 定員になり次第締め切り。
【講 師】 宇野和美
申込方法など、詳しくはこちらをご覧ください。

レベルI のテキストは、Un camello en la cornisa. 1月6日の夜に、三賢王の1人においていかれたラクダと女の子のかわいいお話。全ページに入ったビオレタ・ロピスのイラストがまたステキです。スペイン語の本を読むのははじめての方、やさしい日本語への訳し方を考えたい方、子どもの本や絵本の翻訳に興味のある方におすすめ。

レベルII は、El Lazarillo en Amberes. 『ベラスケスの十字の謎』『フォスターさんの郵便配達』でおなじみのエリアセル・カンシーノが、変わり者の父と息子を描いた短編で取り組みます。やや複雑な文章で読解力を確かめながら、日本の読者に伝えるためにどんな工夫が必要か、どんな表現ができるか、みんなで考えていきます。
どちらか片方はもちろん、両方の受講もOK。

普段通信添削の紙の上だけでおつきあい受講生の方、たまに刺激を求めていらっしゃる方……1年に1ぺん、半日の出会いを私も楽しみにしているコースです。
今年は、前もって提出していただいたみなさんの訳文比べ合わせながら進めていく予定です。

まだ、それぞれいくらか残席あります。
訳文の提出期限は8月20日(土)。今からでも十分まにあいますので、ご興味のある方、お問い合わせください。
こじんまりとした溜池山王教室で、今年はさらにアットホームなクラスになりそうです。スペイン語に関する普段の疑問を解消したり、勉強法を確認したり、ステップアップにつなげていただければうれしいです。


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<あしたの本>プロジェクト チャリティーオークション原画展のお知らせ

PhotoJBBY(日本国際児童図書評議会)、日本ペンクラブ子どもの本委員会、日本出版クラブ、JPIC(出版文化産業振興財団)の4団体が、被災地の子どもたちの読書環境復旧を支えようと「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」を立ち上げました。地元の要望を聞きながら、これから移動図書館バスを被災地で巡回させていきます。

その活動の一環として、子どもの本の作家やまんが家が提供してくださった250点あまりの作品のチャリティーオークションを開催中です。
どんな作品があるか、現在の入札価格はいくらかは、こちらのページで見られます。
※8月にかけて被災地でも原画展示を行うため、入札締め切りは8月末に延長されるもよう。

そのオークションの原画展が、次の日程で開催されます。

7/2(土)3(日)  ゲートシティ大崎 ゲートシティホール
7/4(月)~13(水)  玉川高島屋S・C
7/16(土)~18(月祝)  金沢市文化ホール<親と子の絵本ワールドinいしかわ> 
                ※一部展示
7/22(金)~31(日)  イオンモールKYOTO

1万円から入札できますので、お気に入りの作家の作品があればとてもラッキー! 

大崎会場では7月2日(土)に、かわいい移動図書館車のおひろめがあり、午後2時からチャリティー講演会「作家が語る被災地と<あしたの本>」が開かれます。
IBBY会長、角野栄子さん、柏葉幸子さん、斎藤純さん、里中満智子さん、中村敦夫さん、森絵都さんという豪華な出演者。
申し込みに間に合わない方は、当日直接会場でもOKだそうですので、ぜひぜひお運びください。

7月3日(日)には、「おはなしでてこいトントントン♪」と題して、午後1時、2時、3時、4時に、読み聞かせと紙芝居のイベントがあります。
たいこをたたくのは、ナント、翻訳家のさくまゆみこさん! 
親子で楽しみ、原画をゆっくり見るのもいいですね。

もりだくさんの原画展、お近くの方、どうぞお運びください。


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