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2013年1月

絵本『パパとわたし』

127_3 『パパとわたし』

マリア・ウェレニケ作
宇野和美訳
光村教育図書
本体価格1200円
わたしがパパといっしょにいたいと思うとき、パパはいっしょにいたくなかったり、その逆だったり。そして、ふたりともいっしょにいたいと思うときもある。父と娘のその時々、それぞれの思いを繊細に描いた詩情あふれる絵本。
ウェレニケは、アルゼンチンで人気上昇中の絵本作家。スペインのオドリオゾーラもそうですが、この作家も、シンプルな余白のある、沈黙で語りかけるような画面構成が印象的。
オリジナルはブラジルで刊行されています。「ポルトガル語なんですけれど」と編集者に声をかけられたとき、「ダメダメ、できません」と答えたのですが、聞いてみるとウェレニケとのこと。なら、オリジナルはスペイン語じゃないの、というわけで訳すことに。
出来上がった本を手にしたとき、私の地元で長く文庫をなさっていたYさんのことを思い出しました。文章を書くのが好きで、冬になると毛糸の帽子をかぶり、とっくりのセーターを着て、ひょうひょうと九条やアンネの話をし、みんなのすることを楽しそうに眺めていたYさんと、このパパの面影がどことなく似ていて。
アルゼンチンのとびきりすてきな絵本、大事な人といっしょに楽しんでもらえたらうれしいです。

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2012年度の仕事

<翻訳>
・マリア・ウェレニケ『パパとわたし』(光村教育図書)
・イザベル・マルチンス文/ベルナルド・カルヴァーリョ絵『すきすきパパ』(光村教育図書)

<雑誌>
・Yo no tengo soledad (NHKテレビでスペイン語 3月号 Leer y cantar)
・Leelefante (クーヨン4月号 世界の子どもの本専門店から25)
・「個性的で感性ゆたかースペイン語圏の絵本たち」(この絵本が好き! 2011、平凡社)
・共に生きていく――ラテンアメリカに目を向けて(保育情報雑誌4月号 巻頭言)
・ラテンアメリカの本と子どもたち(子どもと読書5・6月号 巻頭言)
・子どもの本を愛する世界の人と:国際児童図書評議会ロンドン大会に参加して(婦人之友11月号)

昨年は、秋に豊川市の小学校でラテンアメリカの図書展を開催する準備をしたり、ちょこちょことお声がけいただいてお話をしたり、JBBY(日本国際児童図書評議会)の関係で、8月にロンドンの世界大会に行きブースを出したり、10月にはイギリスの作家デイヴィッド・アーモンド氏の来日講演の実行委員会で動いたりと、なかなかダイナミックな1年でした。
また、スペイン語に関しても、大学の授業といつもの通信添削のほかに、講読講座でハビエル・マリアスやガブリエル・ガルシア=マルケスを読み、熱心な受講生の方と有意義な時間を持つことができました。

ミランフ洋書店の2012年の一番の話題は、メキシコのエディシオネス・エセエメの本を輸入できたこと。ショップページになかなかアップできないのが悩みの種ですが、ボチボチと充実してきました。各種図書館から注文をいただけるようになってきたのもニュースでした。ありがとうございました。

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