スペイン語

マリア・モリネール第3版 DVD版の魅力

Diccionario_2 学生時代、バイトでためたこづかいをはたいて買った辞書マリア・モリネール。でも欠点は、2巻本で場所をとるし、ひくのに時間がかかること。しかし、10年前に第2版の電子版を見つけ、Windows95にインストールしてとても重宝しました。
そこで、第3版が3年前に出たときも、いずれ電子版が出るだろうと待っていたら、とっくに出ていたのですね。先日、それに気づき、遅ればせながら購入し、おそるおそるインストール。スペックでは、Windows Vistaまでしか記載がありませんでしたが、Windows 7でもめでたく動き、ここ数日ですっかりとりこになりました。

たとえば、miradaという単語をひいてみます。

1 f. (Atraer, Dirigir, Derramar, Echar, Explayar, Extender, Tender, Detener, Fijar, Posar, Clavar, Levantar) Accion de mirar. Se considera como algo que sale de los ojos y llega al objeto. 'Le dirigio(oにアクセント) una mirada llena de ternura. Poso(あとのoにアクセント) su mirada unos momentos en el barco que se alejaba.' ~Vista.

このように、名詞なら、どの動詞といっしょに使えるかが示され、新明解国語顔負けの語義。最後には、類義語も出てきます。

また、単語の最後にcatalogoというコラムのある語があって、たとえばtelefonoなら

Aparato, aparato receptor-reproductor, auricular, celular, citofono, dial, disco, fono, inalambrico, intercomunicador, interfono, manos libres, microfono, movil, radiotelefono, receptor, supletorio, timbre, tubo, vibrador, videotelefono. Interurbano.
Central, central automatica, central urbana, centralita, extensión.
Contestadora, contestador[automático], buzon de voz, mensaje corto, rellamada, roaming, SMS.
Cobertura.
ADSL, RDSI....

のように、関連語がずらっと出てきます。新しい語も入っているでしょう?

第2版では「前方一致」しかありませんでしたが、今回は「前方一致」「後方一致」(詩を書く方、ご利用ください!)「例文中検索」など、さまざまな検索が可能です。

電子辞書は便利だけれど、語義と用例がまとめて見られないので、多義語だと探しあてるのがたいへんですし、語の全体像がつかみにくいという欠点があります。その点こちらは、他動詞、自動詞、再帰動詞の別も語義ごとについて、ずらりと並べて見られるので、比較検討しながら考えられます。
成句はすべて改行して並んでいるので、スクロールでとても見やすい。
和文でも西文でもパソコンで作っているときも、ぱっとウィンドウをきりかえて見られるし、オンラインでDRAEをひくより、ずっと反応が速いので、辞書をひくストレスが少ないのも魅力。
第2版のペーパー版にコラムで入っていた文法事項の解説も、ちゃんと見られます。
しかも感心したのは、辞書画面の地色がクリーム色になっていること。パソコンの画面で見たときに、実に見やすい!

というわけで、もう手ばなせません。
収録語数91750語。190000以上の語義。大辞典です。
システム要件は
Pentium Celeron o Pentium III 以上 de 500 MHz; 235 MB de RAM
Windows 2000, XP o Vista; Internet Explorer 6 service pack 1 以上
MacOs X 以上, Linux

ペーパー版だと2巻本で130ユーロもするのに、DVD版では70ユーロというのもうれしい。
スペイン語を仕事で使っている方、もっと勉強しよう思っている方に、強く強くおすすめします。

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中村俊輔選手の愛称は?

サッカーのスペインリーグ、エスパニョールに移籍した中村俊輔選手。初の練習試合でのアシストを伝えるスポーツ番組で、中村選手がチームメートから「ナカ」と呼ばれていると出てきました。
「スペイン人らしい!」と思わずニヤリ。

スペイン人は、頭の2音節をとる略称が好き。テレビシオン(テレビ)はテレ、プロフェソール(中学、高校の先生)はプロフェ、コレヒオ(学校)はコレ、セニョリータ(小学校の先生)はセニュ、ビシクレタ(自転車)はビシ。
名前もしかりで、セシリアはセシ、フアン・ホセはフアンホ、フアン・ミゲルはフアンミなどなど、2音節が言いやすいようです。

入団のときは、スペインでも人気のアニメ「クレヨンしんちゃん」にかけて、「シュンチャーン」と呼ばれている映像が出ていましたが、「ナカ」のほうがだんぜんいいですね。
「ナカ」「ナカ」と声をかけられ、ぜひ活躍してほしいです。

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スペイン語で日本文学

3,4年前に村上春樹『ノルウェーの森』のスペイン語版が話題になって以来、スペインはちょっとした日本文学ブームのようです。
さらにガブリエル・ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』の刊行で、以前から出ていた川端康成『眠れる美女』が脚光を浴びたと思ったら、このところ、古典から明治期の文学、昭和の名作、現代の作品まで、次々に翻訳されているようす。
スペインの大型書店Casa del Libroのホームページにも日本文学のコーナーが。
こちら 

作家別、年代別と本格的です。「えっ、この表紙?」というのもありますが、10年前と比べると装丁も格段によくなってきています。

先日、スペインの友人から、「日本の作家は献辞を本の最後につける。読み終わった人にしか本を献げないという意味だと聞いたが本当か」とたずねられ、うーんと首をひねりました。もしかしたら、奥付のことを言っているのかもしれません。欧米の本のコピーライトは巻頭にあり、日本では奥付が最後ですから。
「それは形式的な問題で、メンタリティは関係ないのでは?」とこたえたのですが、真相やいかに。その人も、日本文学の作品を次々と読破し、日本への好奇心がどんどんふくらんでいるようです。
この作品群で、どんな日本像が思い描かれるのか、興味深いところです。

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オバマ大統領就任演説エン・エスパニョール

今朝のニュースは、オバマ大統領一色でした。
朝、パソコンを開いたときEl Pais紙を見てみたら、就任演説discurso inauguralの全文がスペイン語(あたりまえ!)でのっていました。
日本語や英語のオリジナルと比べてみるとおもしろいのではないかと思いましたのでリンクを紹介します。

英語全文(読売新聞)
スペイン語全文(El Pais紙)
日本語全文(読売新聞)

スペイン語学習に役だてましょう!

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スペイン語通信添削講座 読み物コース

新年にスペイン語で何か新しいことをはじめたいと思っている方に向けて、通信添削講座のご紹介です。

スペイン語通信添削 読み物コース(全3講座)
――
新聞等の説明文や評論文ではなく、文学的文章を読んでいきます――
●童話で学ぶスペイン語
楽しいイラストのついた幼年童話を全訳しながら、スペイン語の時制や構文の理解を深め、日常の語彙や表現になれていくクラス。ていねいに読みといていきます。
●物語を読もう
スペイン語の文芸書、YA小説を、半年で1冊読み進めていくクラス。ある程度スペイン語が読める方対象。長くスペイン語とつきあっていきたい方に最適。
●児童文学翻訳
スペイン語の児童文学作品を訳しながら、子どもの本にふさわしい訳文づくりを学んでいくクラス。スペイン語圏の児童文学史、出版事情などの解説もあり。翻訳に興味がある方向け。
講師:宇野和美
※詳しくは
イスパニカをご覧ください。ほかのコースもあります。

読み物コースの特長の1つは、テキストの本の魅力です。結末を知りたい一心で、最後まで読みとおせたという声もよく聞かれます。どのコースも、たいがいは4か月か6か月を1クールとして1冊ずつ本を読み終えますので、継続受講すれば、さまざまな本を一人よがりにならず読み通していくことができます。
「児童文学翻訳」以外の2講座も、提出した訳文の添削が中心ですので、課題では翻訳の楽しさも味わえます。
開講時期が固定でないため、自分の好きな時に好きなコースを全国どこででも始められるのが通信添削の利点。ただし、提出にはそれぞれの意志が必要ですが。

スペイン語の物語の楽しさを多くの方とともに味わいたい、読みたい気持ちをサポートしたいというところは、ミランフ洋書店の趣旨と共通しています。
スペイン語で本を読んでみたい方、翻訳が好きな方、どうぞ参考にしてください。

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La Contraで会話力アップ

スペイン語のヒアリングで、テレビニュースならわかるのに、簡単な会話がわからない――という経験はありませんか?
留学した当初、私もさんざん悩まされました。大学院の授業で先生が説明するスペイン語なら聞き取れるのに、子どもを迎えにいったとき、ぱっとよそのお母さんにかけられた言葉の意味がさっぱりつかめないなんてことがよくありました。
スペイン語の会話は、反語的表現がけっこう多いので、うかうかしていると、イエスかノーか、相手がしたくて言っているのかそうでないかも、とりちがえます。
そんな私が、会話力アップに役にたったなと思うのが、La Vanguardia紙の裏面、つまり最終ページにのっているLa Contraというインタビュー記事。時の人や、ちょうどバルセロナに来ている著名人に、インタビュアーが素朴な疑問を投げかけます。自然な会話体で書かれているので、省略が多く、それがとても勉強になります。うながしたり、驚いたり、ためらったりしたとき、どんな言葉を使うのか、自然にニュアンスがわかっていきます。時々思いがけない人が登場するのも楽しみだし、さまざまな分野の話題が出るので一般常識的な語彙も広がります。
ホームページで時々バナーの位置が変わりますが、今はLa Vanguardiaを開いたとき、右上にあります。中級以上の人におすすめです。

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会話にスパイス más más おいしいスペイン語

Masmas_img「会話にスパイス mas mas おいしいスペイン語」
森本祐子著
NHK出版
本体価格 1200円(税別)

翻訳の通信添削をしていると、スペイン語を勉強している人の中には、「会話的な表現がちょっと…」という苦手感を持っている方が大勢いる印象があります。
では、切り札のような会話の教則本があるかというと、これがなかなか見当たりません。

そんなとき、なかなかいいなと思ったのが、この水玉模様のかわいい表紙の本。スペインで暮していると多用される45の短い口語表現をとりあげ、どんな場面で、どんな語調で使われるかが、とても具体的にまとめられています。著者の森本さんはスペインの大学で教えていらっしゃるそうで、読み物ふうの説明からは、スペインの学生たちの日常もうかがわれ、楽しみながら読み進められます。

特に私がいいと思ったのは最後の解説。細かい文法解説があったり、Estoy llegando. やSi que ...など、本文にさりげなく出てきた、最初ひっかかるけれど、一度おぼえるとすぐに役立ちそうな表現が説明してあったり実用的です。
初級・中級の方はもちろん、スペインに滞在経験がある方も楽しめそうな1冊。オススメです。

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もう一つのおすすめ大辞典

「マリア・モリネール第3版」のところでふれた、もう一つの私のおすすめ大辞典は、Aguilar社のDiccionario del Espan~ol Actual。1955年から1993年までに出版された1600冊の本や300の出版物の語彙を調査して編まれた、上下巻で4600ページある大辞典です。特徴があるのは用例。前記の本の中から出典を明記して引用され、時には見出し語のある文の前後の文まで示してあるので、読みこむと語のニュアンスが実によくわかります。また、現在よく使われる成句や、感嘆の表現などが、よく拾われ、実例とともに詳しく説明されています。
スペイン語は趣味、という方には必要ないでしょうし、学習者の方が一冊手元に持つ西西辞典としてはDiccionario Salamanca de la lengua espan~olaをおすすめしていますが、どこかの図書館で西西の大辞典をひくことなどがあれば、参考にしてください。
「辞書、それも西西など、ひくのは面倒で」という声が聞こえてきそうですが、出版社勤めのころ辞書の編集をしていた私は、辞書を「読む」のが結構好きで、通信添削の受講生の方にも、「辞書で調べて」とばかり言っています。辞書は本当に役に立ちますよ!

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マリア・モリネール第3版

昨年秋、マリア・モリネールMaria MolinerのDiccionario de uso del espan~ol (GREDOS)の第3版が刊行されました。私にとって愛着のある大辞典の久々の改訂版に、思わず「おおーっ!」と声をあげてしまいました。
私がモリネールを使い始めたのは、西和辞典でlecheとひけば、「乳」という訳語が最初に出てきたような時代。西和辞典をひいてもわからなかった疑問点が、モリネールをひくと氷解していくのに感激したものでした。用例が豊富で、語義も、基本義から転義、反語や譲歩の意味までカバーし、口語的言いまわしや間投詞など、詳しく説明してあるからです。
また、書くときにも力を発揮します。
たとえば、atenderをひけば、abstraerse, prestar atencion, no levantar cabeza, hacer caso ...と、同義語が、atencionをひけば、concerder, dedicar, dirigir, dispensar, fijar, otorgar, poner, prestar...と、組み合わせて使える動詞が並んでいます。ひけばひくほど、おもしろい! 使えます! インターネットでさまざまな情報が得られる今日ですが、編者がコツコツと検証して採用した用例・関連語は、信頼の度がちがうでしょう。
スペイン語のプロを目指す方は、持っていて決してソンはないと思います。当店では残念ながら在庫はありませんが、いつでも取り寄せ可能です。
ただ、今はもう一つ、特徴のある使いやすい大辞典があります。モリネールとちょうど同じくらいの大きさのやはり2巻本。それについては、また別の機会に!

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