スペイン関係

Luis Baylon マドリードの街角

昼ごはんを食べながらインターネットでTVEを見ていたら、マドリード出身の写真家Luis Baylonの作品が出てきました。
紹介されたHPをのぞいてみると、二十数年前、はじめてスペインを訪れたときの記憶がよみがえってくるような写真ばかり。庶民のさまざまな日常の表情が切り取られています。
http://www.luisbaylon.com(スペイン語)

すまし顔ではない、普段着のスペインの都会を見てみたい方、どうぞのぞいてみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カレル・チャペック『スペイン旅行記』

Capek_img 『カレル・チャペック旅行記コレクション
スペイン旅行記』
飯島周 編訳
ちくま文庫
本体価格740円

チェコの作家、チャペックが、1929年にスペイン各地をめぐった際に書いた旅行記です。
国際列車でスペイン入りし、各地をめぐって、その雑感をつづっていくのですが、その軽妙でウィットに富んでいること! 海外の風物の画像が、電子メディアはもちろんのこと、印刷メディアでもそれほど出回っていなかった時代だからこそか、見たもの、聞いたものを、その場で心にやきつけ、深くその本質をとらえている気がします。
やはりチャペックの手による線画の挿絵も、味があって、実にうまい。
手元においておきたい1冊です。この本が気に入った方は、スペインとは関係ありませんが『園芸家12ヵ月』(中公文庫)もぜひどうぞ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イスパニア・ロマネスク美術

Arteromanico_img 「イスパニア・ロマネスク美術」
勝峰昭著
光陽出版社
本体価格6,000円(税別)

スペインのロマネスク美術というと、私の場合ぱっと思い浮かぶのはバルセロナにあるカタルーニャ美術館の壁画ですが、本書は、カタルーニャだけではなく、スペイン全土のロマネスク美術の全容にせまる本格的解説書です。
山中や田園地帯にポツンとある小さな聖堂を含む150箇所ものロマネスク遺産に足を運び、建物全体や特徴ある構造・彫刻の写真や平面図とともに、その特徴をひとつひとつ説明しながら、スペインのロマネスク美術の歴史や特質等を概説しています。
専門的な内容ですが、聖堂名にはすべてスペイン語が併記されていますので、この本を見て訪れたくなったときに役立つでしょう。
近く著者の方の講演会が開かれるそうです。アドベントの一夜、ロマネスク美術をじっくり味わってみませんか?

「イスパニア・ロマネスク美術を語る」
日時: 2008年12月4日(木) 19:00-(18:30開場)
場所: セルバンテス文化センター東京 B1オーディトリアム
入場無料、要予約 info@cervantes.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ショッピングカートせいぞろい

Carrito_img先月スペインで撮ってきた写真の1枚です。
日本ではショッピングカートと言うと、おばさん・おばあさんのイメージがありますが、スペインでは若い女性がこういう大型のカートをひいている姿をよく見かけます。
これは、スーパーの入口の光景。無造作に置いてあるのもありますが、ロッカーの下にぶらさがっているカギつきの鎖につないであるカートがあるのがわかるでしょうか。市場ではカートを引いて歩きますが、スーパーの中には持ちこまないのが普通です。
スペインのカートは外枠がアルミで軽く、大きくてたっぷり入り、ころがす音が静かでとても機能的。日本でももっと広まれば、レジ袋削減に役立ち、腰痛や膝痛の女性が減りそうですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サラミスの兵士たち

Salamis_img_2 「サラミスの兵士たち」
ハビエル・セルカス著
宇野和美訳
河出書房新社
本体価格 2000円(税別)

今までにない切り口でスペイン内戦の真実に迫る、スペインのベストセラー小説です。作家から聞いたエピソードをきっかけに、それまで興味のなかった内戦について調べだしたさえない地方紙記者が、最後に出会ったのは……?
2001年にスペインで刊行された本書は、マリオ・バルガス=リョサ、スーザン・ソンタグに激賞され、国内外でいくつもの賞を受賞しています。中でもリブラテー賞というのは、カタルーニャ地方の書店員が、その年に刊行された本のうちで最もよかったものを選ぶという、日本の「本屋大賞」にあたる賞。批評家だけではなく、読者から広く支持された作品であることがわかります。
表紙の写真はロバート・キャパ。スペイン語のオリジナル版と同じで、インデペンデント外国小説賞をとった英語版にも使われています。
スペイン内戦をよく知る人にも知らない人にもおすすめです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

なつかしい un duro

Duro_imgスペインから持ち帰った買い物用のカートをひっくりかえしたら、なんと、中から5ペセタ玉が2個、ころがりでてきました。うーん、なつかしい。

ペセタのコインの中でも、いちばん愛着のあったのがこの5ペセタ玉。Un duroと呼ばれています。
私が留学していたころ、新聞スタンドに並んでいる駄菓子―スイカの形のガム、棒状のマシュマロ、regaliz、コーラのグミなどなど―はたいがい1個5ペセタでした。

学校の帰り道などに駄菓子やの前をとおると、Un duro, por fi. などと、送り迎えのお母さんやおじいちゃんおばあちゃんにおねだりしている子がいたものです。大人のさいふには、たいがい5ペセタ玉がいくつかは入っていて、「またあ?」などと言いながらも、ねだられればだしてやり、子どもはそのun duroをにぎりしめて店先に行きます。おじさんにお金をさしだしてほしいものを言うと、おじさんは言われたものをトングでつまんで、子どもの手にのせてくれるのでした。駄菓子はたいてい着色料ギトギトで、あまり与えたくないものでしたが、ねだられると1つくらいは、「まっいいか」と私も思うのでした。

目くじらをたてるほどの額ではない、このun duroをめぐる大人と子どものやりとりは、とてもスペインらしい感じがして好きだったので、ユーロにきりかわったとき、5ペセタ玉がなくなるのをとてもさびしく感じました。
今、あの駄菓子は1個いくらになっているのかしら?  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヨーロッパ読本 スペイン

Europa_spain_img 『ヨーロッパ読本 スペイン』
碇 順治編
河出書房新社
本体価格 2000円

今のスペインを知るために、絶好の本が刊行されました。
スペインは、「闘牛」「フラメンコ」「情熱の国」だけではないんだよというのは、スペイン語を知る人々が長く言い続けてきたことですが、この本は、そういうステレオタイプか、そうでないかの二元論を軽やかに超えて、現在のスペインをありのままの姿を描きだしています。

政治経済から、住宅問題、教育、家庭の問題、生き方、老後など、人々の生活に密着したテーマで、スペインの人たちがどういう社会を生きているのかのが、よくわかります。私も留学中のことを思い出し、「うん、うん」とうなずいたり、「へえー、こんなことになっているんだ」と感心したり。おもしろいですよ!
スペインに関心のある方、ぜひお手元にどうぞ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)